タンス預金にご注意
皆さんこんにちは。
だんだん暑くなってきましたね、梅雨を待たずに夏本番のような陽気が続きます。
体調管理に気を付けなくてはいけませんね
さて、先日とある賃貸物件に警察の方から捜査協力の依頼がありました。
別にその物件に悪者が巣食っているとか、そういうことではありません。
最近は防犯カメラを設置している物件も増えてきており、この物件にも防犯カメラが設置されていたのです。
近所で何か事件があった時、コンビニなどの商店はもちろんのこと、
賃貸物件などに設置されている防犯カメラにも、記録が残っているのではないかと考えるわけですね。
要するに防犯カメラの映像に、犯人や証拠となるものが残っていないかを確認させてほしいということです。
善良な一市民でもある私たちとしては協力には当然こたえるべきです。
防犯カメラの映像を確認しているあいだ、やはり少し時間がかかります。
その間に警察の方と情報交換のお話をしました。
ここから本題です。
『タンス預金』で検索された方はここから読んでくださいね。
空き巣などを常習とするグループ(もちろん個人もいる)には不思議な嗅覚があって、
空き巣に入った家・部屋の中で的確に価値のあるものを探し当てて盗んでいくそうです。
こういうことに当てはめたくはないけれど、まさにそれが経験則というものなのかもしれませんね。
相続の相談など受けていると「タンス預金」をしている方の話を結構聞きます。
銀行に預けたこともない、現金としてどこにも登録のない資産のことですね。
本当に箪笥(タンス)に入っているものとは限りませんが、俗にそう呼びます。
「タンス預金であれば、誰にも気づかれないわけだから、もし相続があったり贈与したような場合、
税金の対象とならないのでは?」
こういった質問を受けるわけです。
私が回答するのはいつもこうです。
「タンス預金は、親がタンス預金にしている時点では表に出ないお金かもしれませんが、
相続や贈与があって持ち主が変わった途端に、ほとんどの場合表に出てしまいます。」
「ローンの返済、車の購入、証券の購入、預金・・・、こうした形で『バレ』てしまった時、
結局のところ税金を納めなくてはならなくなるし、追徴課税の可能性もあります。」
「ですからタンス預金は避けましょう。最悪なのは、空き巣にあったり、オレオレ詐欺に引っかかったりして
本来残したかった相手に届かず、悪者の手に入ってしまうケースです。」
考えてもみてください。
虎の子のタンス預金がある日、空き巣に盗まれてしまう。
こんなに辛くて、憤りを感じることはなかなかありません。
というわけで、タンス預金にはご注意です。
私たち賃貸管理の仕事ができることは、物件に防犯カメラを設置してもらい、
犯罪の抑止効果を高めることくらいです。
防犯カメラがあったからといって、犯人が逮捕されて満額被害を返金してもらえるというものではありません。
だけど、一定の抑止効果は確実にありますし、万一の犯罪発生の際に犯人逮捕の一助となることはできます。
暑くなると、窓を開けたままにするお宅も増えるものです。
お互いに防犯意識を高めてまいりましょう。