退去精算あれこれ
皆さんこんにちは。
夏休みもそろそろ終盤ですね。
私もお盆休み中に交代出勤していた関係で遅くに取得した夏休みが終わり
通常営業がスタートしています。
8月からは新メンバーが加入したこともあり、
退去精算についてイチから教えることになります。
ちょうど良い機会なので、退去精算あれこれについてお話します。
さて、皆さんは「退去精算(原状回復工事)」で入居者様がいくらくらい工事費を払っていると思われますか?
一番低い金額で、室内クリーニング費用のみというケースがあります。
お部屋の面積や部屋タイプによって異なりますが、3~6万円程度かかります。
極端な話、1年しか居住せずに退去したとしても、逆に10年居住した場合でもこの費用には変わりはありません。
その他、入居者様の故意・過失によって汚れたり傷つけたりしてしまった部分については
退去精算時にご請求対象となります。
私の取り扱った中では、今まさに手掛けている90万オーバーのものが最も高い金額です。
このケースでは室内に灯油をこぼして染みをつくってしまったためにフローリングの貼替が発生しました。
ここにも突っ込みどころがあるのですが、一般的に灯油を使用するような暖房器具は
契約上持ち込み不可のケースが多いです。直火とならない石油ファンヒーターは除外なんていうこともあります。
このケースでは他にも使用状況が悪かったためにクロスの貼替やCF(クッションフロア)の貼替、
大量の残置物処分などが重なってこのような状況になっています。
さてあなたならどちらが良いですか?
もちろん退去精算費用などというものは少ないに越したことはありません。
だからこそ賃貸住宅に住んでいる間、善管注意義務に配慮してできるだけキレイに使用するべきなんです。
得てして、こうした高額の原状回復費用を請求されるような入居者様は言います。
「なんでこんなに請求されなくちゃいけないの?」
善管注意義務に配慮せず、故意・過失ととられてしまうような損傷をお部屋に与えたからです。
お部屋はオーナー様から貸してもらっているものです。
キレイに使ってキレイに返す。当たり前のことですね。
ワンちゃんと一緒に暮らせるお部屋も中にはあります。
相手はワンちゃんですから、子供以上に聞き分けがなく、部屋に損傷を与えるようなこともあります。
ですがほとんどの入居者様(ワンちゃんの飼い主様)は、
わが子が起こした損傷なので快く退去精算に応じてくれます。
中にはこれとまるっきり逆のこともあります。
契約者様が親、入居者様が子供というケースで、
子供が退去した後に退去精算の内容に文句を言ってくる。こういうことも残念ながら時々起こります。
お盆休み中にも退去精算費用を未払いとなっているお宅へ何軒も訪問しました。
なぜかこうした人たちは迷惑そうに応対します。
こちらは押し売りでもないですし、正当な主張をしているにも関わらずです。
さてさて通常営業です。
退去精算にも数々のドラマがあります。
そのそれぞれに付き合って、きちんと対応していこうと思います。