親子換気扇についての豆知識
こんにちは。
賃貸管理部 賃貸メンテンスチームの荒井です。
2月中旬に入り、寒さが和らぐ日が増えてきましたね。
梅の花も咲き始めて徐々に春を感じられる日が増えてきました。
さて、今回は換気扇についてです。
毎年この時期になると、新しく入居されたお客様から「トイレの換気栓が動きません」と
お問合せを頂くことがあります。
この、「トイレの換気扇が動かない」という現象、実は不具合でない場合が多いです。
弊社の賃貸物件の多くは「親子換気扇」を採用しております。
「親子換気扇」とはどんなものかをご説明させて頂きます。
親子換気扇の仕組みは以下のようになります。
図のように1コのモーターで複数の換気口から換気を行う換気扇を「親子換気扇」と呼びます。
基本的にモーターがついている換気口(ここでは①)が親機となり、ここで換気のON/OFFを行います。
一方、モーターのついていない換気口(ここでは②及び③)はON/OFFの切り替えは出来ません。(強/弱の切り替えは出来るタイプがあります。)
簡単にいうと、「親機(ここでは①)の換気扇を動かさないと子機(ここでは②③)の換気はされない」ということです。
で、先ほどのお問合せの「トイレの換気扇が動きません」は「ユニットバス(親機)の電源が入っていない為、作動していない」という事が多々あります。
また、洗面(②)やトイレ(③)ではモーターからの距離があるため差動音が聞こえず排気量も少ない為、
見た目では正常なのか異常なのか見分けるのは難しいので、簡単に見分ける方法をご紹介します。
まず、③トイレ図のようにティッシュを一枚用意し換気口に近づけます。
換気口とティッシュをギリギリまで近づけて、ティッシュが換気口の方向に動けば正常、下に行けば異常となります。
※この確認方法は換気扇が作動しているか見た目・音・触覚で判断できないほど微量な時のみ行ってください。
※※必ず換気口にフィルターが付いているか確認してから行ってください。
※※※ティッシュが換気口に吸い込まれないように十分注意してください。
設備の仕組みは見えないところに隠れているので、なかなかイメージしにくいですが、
機会があればまた、こういった設備の説明をしていけたらと思います。