異音と気圧の関係について
こんにちは。
賃貸メンテナンスチームの荒井です。
今回はお部屋の異音についてです。
最近、立て続けに異音についてのお問合せがあり対応させて頂きました。
その原因と対処方法をご紹介したいと思います。
可能性としてはどの部屋でも起こりうる事なので参考にしていただければと思います。
まず、お部屋の構造についてです。
断面は以下のようになっています。
鉄筋コンクリートの建物の場合、図の通り基本的に隣接するお部屋とはコンクリートの壁で仕切られており気密性が保たれております。
その高気密のお部屋で「排気」を行うとどのようになるのか見てみましょう。
「排気」を行うため右側のお部屋の換気扇を作動させると、図のような現象が起きます。
右のお部屋で排気を行うことによって、部屋が低気圧となりバランスを保つため高気圧の場所から空気が流れ込みます。
この際、空気は窓の隙間やエアコンのスリーブ、設備の配管等いたるところから流れ込みます。
空気が狭い隙間を通り抜けると笛の原理と同様に「ピー・ポー」といった音が発生します。
空気の流れが強ければ「高い音」、弱ければ「低い音」になり音色には波があります。
お部屋で起きる設備的な異音の原因の大半はこのような気圧によるものです。
では、どのようにしたら音は止まるのかというと、
図のように、排気した分だけ正しく吸気を行ってあげれば音は解消されます。
また、下記のように気圧をそろえてあげるのも一つの方法です。
それでも音が止まらない場合は下記のような原因が考えられます。
前半でご説明させて頂いた通り鉄筋コンクリート造の建物は基本的に隣接するお部屋とはコンクリートの壁で仕切られておりますが、
唯一、火災報知器の配線を通す「埋設配管」がつながっています。
その埋設配管から音が出ている場合、隣接する部屋と関係する場合がほとんどの為、
自室のみで改善することが困難となります。
その場合、埋設配管の隙間を埋めて気流を止めてしまうのが最善の対処方法となります。
今回、お問合せ頂いた異音の原因も埋設配管からのものでした。
埋設配管からの異音の場合、処置方法が困難になるためご自身で対処せずに
弊社にご一報頂ければと思います。
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